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執筆者の写真Takayuki

不動産投資物件 価格交渉は?





お部屋を借りる、お家を買う。


皆さんはこれまでご経験ありますか?


早い方であれば大学生になるときにお部屋を借りたことがあるかもしれませんが、ほとんどの方は親御さんと一緒に不動産会社を回って契約をしてましたかね?

なので、ご自身だけでご契約をした方は少ないでしょうか?


どちらかと言うと社会人になるときにお部屋を借りられる方が大半ではないでしょうか。


また、お家を買うときはご結婚された時やお子様が生まれたときに購入されることが一般的でしょう。


そんな、お部屋を借りる時、お家を買う時に不動産会社へお値段の交渉をされたことはありますか?

地域性や賃料設定、売買価格にもよるかと思いますがご相談された方はどれくらいの割合であるでしょう?


私の前職は住宅用不動産の買取再販事業でした。また地域は大阪府下の不動産を取り扱っていました。

ご購入を検討されている方がいらっしゃれば、不動産会社から販売価格の値引き幅のご質問を受けることがほとんどです。ご相談が無いケースの方が珍しいくらいです。


ここで皆さんに質問です。


そのような場合、どのような対応をしていたかわかりますか?


 

①自社の不動産なので、いわゆる販売利益の計算をした時にある程度の利益がでれば値段交渉に応じる。


②買主の希望通りの金額で申し込みを受ける。


③一切の値引きをしない。


 

正解は・・・・・・・・



どれも正解です。


販売している側としての理由がそこに存在します。


【理由】

①買主の希望額に近づける、希望額通りで申し込みを受ける場合。


長期在庫として売れていない物件では一日も早く処分したいと考えます。そのため最低限の利益が出れば売却して次の仕入れに進めようと考えが働くからです。その場合は全額希望を受け付けるのは難しいですが折り合いがつくところでお値引をします。


②一切の値引きをしない。

先ほどとは逆のケースです。自信をもってこの値段で売れると思っているとき。売り出し直後の場合。この場合はわざわざ値段を下げてまで売る必要はありません。安くして早く売る動機がないのでご相談は受付しません。

また特殊のケースとしては、購入して改装後に販売をしますので、在庫が少ない時もお値引は受け付けません。売れることは良いことですが、売り物が無くなってしまうとお仕事がなくなってしまいますので、そうならないように調整していることもありました。


 

お値引」「値段交渉」のことを不動産業界の用語では「指値」(さしね)と呼んでいます。


なので、仲介会社より


「この物件、いくらまで指値行けますか?」


そんなご質問の仕方をする業者もいれば、


「今、お客様お部屋の購入で悩んでいてて、別の物件と悩まれているんですが予算が少し厳しいようで、なんとか指値のご相談できませんか?」


単に指値幅を聞いてくる業者と具体的な話の元、指値の相談をする業者。


皆さんならどちらの業者の声に耳を傾けますか?


売主が不動産会社と言えど、同じ人がしています。お行儀が悪い業者には耳を傾けることはありません。


なので、お行儀が悪い業者へは「販売価格に書いている価格が販売価格なのでお値引はありませんよ。」と、お答えしていました。


一方、後者の業者へは「お客様のお気持ちわかりました。弊社の物件を検討頂きありがとうございます。本気でご購入の意思があるようでしたら【購入申込書】の提出をお願い致します。頂いた内容でお受けできるかわかりませんが社内にて稟議させて頂きます。」


価格交渉をするにあたり、このようなやり取りがお客様の見えない裏側では進められています。


 

一方、不動産会社とお客様のやり取りでは、


本当にこの不動産を購入するのか?ちゃんと意思が決まっているか?


まだ悩んでいる場合では不動産会社も強く推してきません。それはお客様のためである一方、売主側へも同時に配慮が働くからです。


購入する場合は【購入申込書】を相手方へ提出します。口頭だけでは話は進んでいきません。でも、【購入申込書】を提出したからと言ってその不動産を買わないといけないのか?というと、そうでもありません。すべては契約ベースなので、やっぱり止めます。は、通じる話です。


しかし、簡単に申込を撤回された売主はたまったものではありませんよね。購入したい、そのため安くしてほしい。その要望を聞き入れて了承を出したのに申込を撤回されたらがっくりしますよね。


皆さんも逆の立場に立って考えて頂くとよくわかると思います。


そのため、ご本人の意思が固まらないとこの「購入申込書」は書いて頂かないです。


もし、半ば強引に購入申込書を書かされそうならばしっかりとお断りしましょうね。


中には販売価格を無視して凄い指値を提案するケースもあるそうです。それで通らなければ次へ行きましょう。そんな簡単なものではありません。後々ご自身の首を絞めることになりかねないので注意してくださいね。


 

長くなりましたが、本題の「価格交渉は?」


できるとも言えますし、できないとも言えます。


但し、良識のある指値【価格交渉】は問題ありません。不動産会社へご自身の考える価格で相談してみてください。


中にはとんでもない希望額を仰る方がいてます。その場合は大方の不動産会社共通やと思いますが、その場で断ります。


指値の目安は?


皆さん一般的な解釈では物件の価格はおおむね「○○80万円」と後ろに80万円の表記がされていると思います。この80万(端数)やったら価格交渉ができると思い込んでいませんか?


半分正解で半分は間違いです。


売却の依頼を受けた不動産会社(元付会社)の考え方も影響しますが、すべて値切れるとは思わないでくださいね。


物件価格の1割以上の指値をする場合は我々業界では非常識に分類されます。お客様の希望額が販売価格の1割以上でも気軽にわかりました!って言う不動産会社はちょっとどうかと考えてしまいます。


投資用不動産なら、なおさら収益性を考えると安く購入したいと考えると思いますのでかなりの指値を言われる方いてます。その場合でもしっかりと、安くしてほしい理由を説明頂ける場合は売主側へ相談はさせて頂くのですが、単に安く買いたいから収益性を考えたらこれだけの物件価格で買わないと合わない。そんな理由ではさすがに相談できません。


安く買ったことで自慢になるかもしれませんが、そればかり言っていると良物件が回ってきにくくなることもありますので価格交渉もしっかりとした理由でご相談してくださいね。


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